離婚前提。クールな社長と契約妻のとろ甘新婚生活

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思いがけず舞い込んだシュプリームウエディングの依頼は、アリアシェリーの皆川にも『でかした!』と賞賛され、全面的にバックアップ体制をとってもらえることとなった。

打ち合わせの日程すら決まっていないが、百々花はすでに緊張と興奮でソワソワしている。
千景から予期せぬ話を聞いた夜は、親切にも自宅まで送り届けられるという、なんとも恐れ多い扱いを受けた。

食事を一緒にと言われたらどうしようかと、余計な心配をしたのは絶対に内緒だ。


その夜の三日後、百々花はお祝いも兼ねて友人の愛華と久しぶりに会う約束を交わした。

せっかくだから、たまには高級ホテルのラウンジで飲もうということになり、百々花は仕事を終えて『ル・シェルブル』の最上階にあるラウンジへやって来た。
雑誌などでもよく取り上げられるそこは、カウンター席の向かいの壁が一面大きな窓になっており、都内の煌びやかな夜景が一望できると評判である。

初めて足を踏み入れた百々花は、あまりの美しさに言葉も出ないほどだった。
先に到着していた愛華も、広がる光の海に目を奪われていた。
愛華とは高校時代からの付き合いで、お互いのことで知らない話はないと言えるほど親密な関係だ。
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