いきなり婚─目覚めたら人の妻?!─
そんな話をしているうちに車は池崎家に到着して、先に帰宅していた池崎課長が出迎えてくれた。

「お疲れ様。創は？」

「お疲れ様です。まだ残っている人がいるので、創さんが来るのはまだもう少しあとになるかと」

「そうか。じゃあ先に子どもたちを風呂に入れておこう」

池崎課長が子どもたちとお風呂に入っている間、私は晩御飯の支度をする未来さんのお手伝いをすることにした。

今日の晩御飯はハンバーグらしい。

未来さんがお米を研ぎ、私は玉ねぎをみじん切りにする。

私が玉ねぎをみじん切りにしていると、研いだお米を炊飯器にセットした未来さんが振り返って目を丸くした。

「真央ちゃん、切るのすっごく速い……！」

「そうですか？料理は中学生の頃からずっとやってたんで、慣れですかね。玉ねぎ切り終わったので、キャベツも切りましょうか」

「そうね、お願いしようかな」

私がキャベツを切り始めると、未来さんはフライパンを出して玉ねぎを炒めようとした。

「玉ねぎ炒めるんですか？」

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