キミに伝えたい愛がある。
別れ
文化祭が終わり、残りは受験だけになった。
12月ともなると、素足は厳しい。
肌をすり抜ける風が冷たいというより痛い。
タイツは基本的に履いてはいけないことになっているけれど、寒すぎて履きたくて仕方がなかった。
そんな中、私の周りではぞくぞくと進路が決まっていた。
めぐちゃんは私立総合大学の経済学部に、空くんは名門私大の理工学部に決まった。
頭も良くて面倒見がいい空くんは、バカな私に必死に教えてくれていた。
正直もう無理なんじゃないかと思っていて空くんには内緒で併願先の願書を取り寄せていた。
何もやりたいことが見つからない私はとりあえず資格を取れる短大に進もうかと思っていた。
祖母に料理を教わっているうちに料理とか栄養に興味が出てきたから栄養士の資格が取れるところを探した。
バリバリ文系の私が生物や化学を今から本格的に勉強しても太刀打ちできないから、基礎だけを一生懸命やることにした。
空くんが進学する大学には栄養学部はないから一緒に通うのは実質無理なのだけど、私はまだ言えずにいる。
いつか言わなきゃのいつかが迫っているはずなのに、私はその事実を隠し通そうとしていた。
12月ともなると、素足は厳しい。
肌をすり抜ける風が冷たいというより痛い。
タイツは基本的に履いてはいけないことになっているけれど、寒すぎて履きたくて仕方がなかった。
そんな中、私の周りではぞくぞくと進路が決まっていた。
めぐちゃんは私立総合大学の経済学部に、空くんは名門私大の理工学部に決まった。
頭も良くて面倒見がいい空くんは、バカな私に必死に教えてくれていた。
正直もう無理なんじゃないかと思っていて空くんには内緒で併願先の願書を取り寄せていた。
何もやりたいことが見つからない私はとりあえず資格を取れる短大に進もうかと思っていた。
祖母に料理を教わっているうちに料理とか栄養に興味が出てきたから栄養士の資格が取れるところを探した。
バリバリ文系の私が生物や化学を今から本格的に勉強しても太刀打ちできないから、基礎だけを一生懸命やることにした。
空くんが進学する大学には栄養学部はないから一緒に通うのは実質無理なのだけど、私はまだ言えずにいる。
いつか言わなきゃのいつかが迫っているはずなのに、私はその事実を隠し通そうとしていた。