キミに伝えたい愛がある。
「りっくん、せいせいするよね。私と離れられて」


「何?急にどうした?」


「私がいてめぐちゃんとずっと付き合えなくて結局高3になってからだったもんね。お邪魔虫だった。本当にごめん」


「ちーどうした?」


「私、優しいりっくんを都合の良いように利用してた。泣けば助けてくれる、心配してくれる。そう思って振り回してた。最低だ、私...」


「ちー落ち着こう。本当にどうしたんだよ」



りっくんと離れたくない。


ずっと側にいたい。


本当はずっと好きだった。


嫌いになんてなれなかった。


今も好きで、大好きで、


好きだからこそ、どうしても嫌いになれなくて。


高校卒業したし、りっくんからも卒業しなきゃならないんだ。


分かってる。


分かってるから、


傷つきたくないし、傷つけたくないけど、


今日で、


全て...


終わりなんだ。


ピリオドを打つ時が来たんだ。


ごめん、


りっくん。


そして、


私...。


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