キミに伝えたい愛がある。
私の家は最寄り駅から歩いて20分はかかる。
いつもはもっとたらたら歩いているからさらにおそくなり、帰宅する頃には8時を回っていることもしばしば。
でも今日は空くんが一緒に歩いてくれているから早いし、安心。
物騒な世の中だから何が起きるか分からないんだよね。
「あのさ、ちゆりちゃんに聞きたいことがあるんだけど...」
「何?」
突然の質問にこちらもびっくりだけど、とりあえず聞いてみよう。
「ちゆりちゃんてさ、その......好きな人とか...いたりするの?」
「えっ...す、す、す...好きな...人ぉ?」
こくりと頷く空くん。
暗くて顔がよく見えないけど、恥ずかしそうだなっていうのは伝わってくる。
私だってそんなこと聞かれたの初めてだから、恥ずかしい。
たとえ、答えが決まっていたとしても。
「私は...いないよ。友達として大好きなのはめぐちゃんだけど」
「そ、そっか...。はぁ、安心した...」
「安心?何が安心なの?」
「あっ、えっと...そのぉ...つまり...」
明らかに様子の違う空くん。
だんだんと歩くスピードも上がり、私の家も見えてくる。
―――と、その時だった。
いつもはもっとたらたら歩いているからさらにおそくなり、帰宅する頃には8時を回っていることもしばしば。
でも今日は空くんが一緒に歩いてくれているから早いし、安心。
物騒な世の中だから何が起きるか分からないんだよね。
「あのさ、ちゆりちゃんに聞きたいことがあるんだけど...」
「何?」
突然の質問にこちらもびっくりだけど、とりあえず聞いてみよう。
「ちゆりちゃんてさ、その......好きな人とか...いたりするの?」
「えっ...す、す、す...好きな...人ぉ?」
こくりと頷く空くん。
暗くて顔がよく見えないけど、恥ずかしそうだなっていうのは伝わってくる。
私だってそんなこと聞かれたの初めてだから、恥ずかしい。
たとえ、答えが決まっていたとしても。
「私は...いないよ。友達として大好きなのはめぐちゃんだけど」
「そ、そっか...。はぁ、安心した...」
「安心?何が安心なの?」
「あっ、えっと...そのぉ...つまり...」
明らかに様子の違う空くん。
だんだんと歩くスピードも上がり、私の家も見えてくる。
―――と、その時だった。