キミに伝えたい愛がある。
母の突然の再婚発表から忙しく日々は過ぎ、大会3日前になった。


ぴりぴりムードは変わらず、ミスした人は普段の何倍も注意され、睨まれるという悲劇が起きていた。


そしてそれは私をも襲ってきた。



「愛宮、そこ違う!ホルン全員でもう1回!」



ホルンでミスをするのは私か舞ちゃんのどちらか。


私がミスるとファーストで引っ張ってくれている莉音ちゃんが睨んでくるけど、そんなのにももうなれた。


慣れというのも恐ろしいものだ。


ミスしようが睨まれようがどうとでもなれと思ってしまう。


自分の悪い部分が見え隠れしている今日この頃である。


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