キミに伝えたい愛がある。
そしてあっという間に3日は過ぎ、大会当日になった。


6時に集合し、1階まで下ろしていた楽器をトラックに積み、自分たちはバスに乗り込み、大会が開催されるホールに向かった。


バスに揺られること、1時間。


ホールに無事到着し、また楽器を移動させ、練習場で最後の練習を行った。


ここまで全力でやって来たんだから大丈夫。


吹奏楽部創設以来、1度も取ったことのない金賞を取ろう。



「皆!円陣組むよ!」


「よしっ!」


「やってやろう!」



私はすかさずめぐちゃんの隣に並んだ。



「おっ、ちーちゃん。頑張ろうね!」


「めぐちゃん、コンミスとして皆をよろしくお願いします」


「もっちろん!任せとけい!」



めぐちゃんの頼もしい言葉が聞けて私は安心した。


自分を、仲間を信じよう。


大丈夫。


絶対大丈夫。



「一音入魂!桃宮高校吹奏楽部いくぞ~!」


「お~!」


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