キミに伝えたい愛がある。
なんていうことを考えていたら、いつの間にか授業は終わっていた。


ノートはめちゃくちゃで、所々に自分の嫌なところが書いてある。


こんなノート誰かに見られたら終わりだ。


急いで閉じて山岳部並みのおっきなリュックに突っ込み、代わりにお弁当を出した。


ちなみに祖母のお手製である。


母も私も料理が大の苦手で、同居している祖母に頼りっきり。


これも昔から変わらない。


向上心のない娘と孫のせいでごめんなさい、おばあちゃん。



「ちーちゃん行こう!」


「うん」



お弁当箱を持って走り出す。


私たちは部室へと向かった。


< 6 / 168 >

この作品をシェア

pagetop