キミに伝えたい愛がある。
遂に夏休みに突入した。


とは言っても、大学進学を目指す人は夏期講習があるし、私は部活もあるから学校には通っている。


私はバリバリの文系で、好きな教科は国語。


だけど、漢文は苦手。


現代文ならどんと来い。


なんて言ってはいるけど、模試の成績はイマイチ良く無くて毎回E判定。


試しに行けそうかなと思っていた大学を買いたら、そこでさえB判定で、未だかつてAを見たことがない。


部活をしてたからしょうがないって祖母は言っていたけど、そんなの言い訳に出来ない。


だって同じように部活をしていためぐちゃんはいつだってA判定なんだもん。


とほほである。


と言っていても始まらないので、私は真面目に勉強した。


うるさい場所は気が散ってとにかくダメなので、専ら勉強するのは、学校の図書館か地元の小さな図書館だった。


めぐちゃんは夏休み明けの指定校推薦を受けるらしく、面接や小論文の練習をするから一緒に勉強出来ない。


常に孤独の戦いだった。


いや、むしろ孤独な方がいい。


受験は団体戦なんて良く言われるけど、私はそうは思わない。


他人の干渉が入ったら集中出来ないから。


朝から晩まで勉強の日々が続いた。

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