キミに伝えたい愛がある。
―――パチンッ!



私が目を開けると、そこには驚くべき光景が広がっていた。


1番小さい男が地面に倒れ込んでいたのだ。


一体何が起きたのだろう。


そんなの考える間もなく答えは見つかった。



「お前!リュウに何した?!」


「それはこっちのセリフだ。ちーに何した?」


「ああん?お前やられてえのか?」


「やられない自信があるから、言ってんだ」


「このやろー!!」



2人が襲いかかる。



「りっくん!!」



私が叫ぶのとほぼ同時に2人の腰に蹴りを入れ、2人はひれ伏した。



「相変わらず痛えな...」


「こんなので負けてたまるか!」



2人が立ち上がり、りっくんに再び襲いかかろうとした、その時。



「いたぞ!」


「例の3人組だ!」



お巡りさんが2人やって来て3人に手錠をかける。



「よしっ!全員確保!署に連行する!」


「逮捕のご協力ありがとうございました!」



3人はお巡りさんに大人しく連れられて行った。


残った1人が私に話しかける。



「愛宮ちゆりさんですね。お婆様から警察に連絡がありました。怪我をされているようですね。救急隊がもう少しで参りますので、しばしお待ち下さい。明日以降、先程の少年たちについてお話を伺いたいのですがよろしいですか」


「はい、大丈夫です」


「では、よろしくお願いします。それでは失礼します」


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