キミに伝えたい愛がある。
「ちゆり先輩、ありがとうございました!」
「ちゆり先輩、大好きです...!絶対遊びに来てくださいね」
「うん、ありがとう。必ず来るよ」
2人とお別れをし、私は莉音ちゃんの元へと向かった。
なんだかんだあったけど、莉音ちゃんにはお世話になりっぱなしだったから一言挨拶くらいしたい。
「莉音ちゃん...」
「何ですか?」
相変わらず冷たい。
その視線に凍らされてしまいそうだ。
「今までありがとう。莉音ちゃんのお陰でここまでやってこられたよ。これからもホルンパートよろしくね」
私がそういうと、莉音ちゃんは私に近付き腕を引くと、ガヤガヤしている音楽室の外に私を連れ出した。
何か言われるに違いない。
私の手はじんわりと汗をかいた。
「先輩は、空先輩のことが好きですか?」
「えっ...」
突然聞かれたのはまさかの空くんのことだった。
私は目をしばたかせ、両手を握った。
「どうして答えないんですか?」
莉音ちゃんに詰め寄られる。
でも答えようとしても声が出なかった。
「先輩。私は先輩のそういう優柔不断でお人好しなところが嫌いでした。
いや、今でも嫌いです。
だから、はっきり言います。先輩に空先輩は渡しません。
引退したら恋敵としてよろしくお願いしますね」
「ちゆり先輩、大好きです...!絶対遊びに来てくださいね」
「うん、ありがとう。必ず来るよ」
2人とお別れをし、私は莉音ちゃんの元へと向かった。
なんだかんだあったけど、莉音ちゃんにはお世話になりっぱなしだったから一言挨拶くらいしたい。
「莉音ちゃん...」
「何ですか?」
相変わらず冷たい。
その視線に凍らされてしまいそうだ。
「今までありがとう。莉音ちゃんのお陰でここまでやってこられたよ。これからもホルンパートよろしくね」
私がそういうと、莉音ちゃんは私に近付き腕を引くと、ガヤガヤしている音楽室の外に私を連れ出した。
何か言われるに違いない。
私の手はじんわりと汗をかいた。
「先輩は、空先輩のことが好きですか?」
「えっ...」
突然聞かれたのはまさかの空くんのことだった。
私は目をしばたかせ、両手を握った。
「どうして答えないんですか?」
莉音ちゃんに詰め寄られる。
でも答えようとしても声が出なかった。
「先輩。私は先輩のそういう優柔不断でお人好しなところが嫌いでした。
いや、今でも嫌いです。
だから、はっきり言います。先輩に空先輩は渡しません。
引退したら恋敵としてよろしくお願いしますね」