副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
「はい。実は……東山さんと秘書の立花さんは、以前からずっと、極秘でお付き合いされていたそうです」
思わず唇を噛み締めてしまう。
「結婚を前提として……
それがどこからか漏れて、東山さんに想いを寄せる方々が、付き合いを妨害しようとしたり、立花さんに危害を加えようとしてきたそうなんです。
そこで、プロジェクトが終わって、二人が結婚するまでの間、逆恨みする人達の目を背けさせるために、私をダミーの婚約者に仕立て上げた、というのが本当のところだったんです」
「そんな……そうだとしたら、その逆恨みした人達が、次は美鈴ちゃんに危害を加えようとするんじゃないか!?」
「そうでしょうね。今のところ、誰からも何もされずにすんでいますが……」
篠原さんは、何かを考えるような表情をしていた。
「ちょっと、すぐには信じられないような話だな……美鈴ちゃんは、その本当の目的を誰から聞いたの?まさか、東山さん本人じゃないよね?」
「秘書の立花さんです」
「そうか……その話の真偽はともかく、それで美鈴ちゃんが仕事を辞めるのは、おかしくないか?」
「…………東山さんと、顔を合わせたくないんです……」
「わからなくもないけど……それでも、パーティーの同行を控えたり、プラスoneに行かなければいいことだと思うけど?」
「…………」
思わず唇を噛み締めてしまう。
「結婚を前提として……
それがどこからか漏れて、東山さんに想いを寄せる方々が、付き合いを妨害しようとしたり、立花さんに危害を加えようとしてきたそうなんです。
そこで、プロジェクトが終わって、二人が結婚するまでの間、逆恨みする人達の目を背けさせるために、私をダミーの婚約者に仕立て上げた、というのが本当のところだったんです」
「そんな……そうだとしたら、その逆恨みした人達が、次は美鈴ちゃんに危害を加えようとするんじゃないか!?」
「そうでしょうね。今のところ、誰からも何もされずにすんでいますが……」
篠原さんは、何かを考えるような表情をしていた。
「ちょっと、すぐには信じられないような話だな……美鈴ちゃんは、その本当の目的を誰から聞いたの?まさか、東山さん本人じゃないよね?」
「秘書の立花さんです」
「そうか……その話の真偽はともかく、それで美鈴ちゃんが仕事を辞めるのは、おかしくないか?」
「…………東山さんと、顔を合わせたくないんです……」
「わからなくもないけど……それでも、パーティーの同行を控えたり、プラスoneに行かなければいいことだと思うけど?」
「…………」