副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
「美鈴ちゃん、何度も言ったけど、もう一度東山さんとちゃんと話をするべきだ。君たちの間には、大きな行き違いがあるようだ。
美鈴ちゃん、放り出すことは簡単だけど、元にはもどれなくなってしまうこともあるんだ。
俺は失礼するから、二人で話し合うように。
それでも会社を辞めるって言うなら、いっそのこと、俺が美鈴ちゃんをもらう。安心して嫁においで。社員じゃなくなれば、問題ない」
「し、篠原さん!?」
冗談としかとれないような……というか、冗談じゃなきゃ困るような爆弾を投下して、篠原さんは去っていった。
なんだか気まずくて、俯いたまま話すきっかけを見つけられないままでいた。
美鈴ちゃん、放り出すことは簡単だけど、元にはもどれなくなってしまうこともあるんだ。
俺は失礼するから、二人で話し合うように。
それでも会社を辞めるって言うなら、いっそのこと、俺が美鈴ちゃんをもらう。安心して嫁においで。社員じゃなくなれば、問題ない」
「し、篠原さん!?」
冗談としかとれないような……というか、冗談じゃなきゃ困るような爆弾を投下して、篠原さんは去っていった。
なんだか気まずくて、俯いたまま話すきっかけを見つけられないままでいた。