副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
「ただいまもどりました」
社内に声をかけると、「おかえり」「お疲れさま」と、方々から返事が聞こえてきた。
私はそのまま社長室に向かい、山岸さんにプラスoneの報告をした。
「ご苦労様。昼食はすんでる?」
「買ってきたので、すぐにすみます」
「そうか。じゃあ、20分後でも出られる?用意しておいて」
「わかりました」
簡単なランチをすませ、申し訳程度に化粧直しをして、次に行く先で必要な資料を再確認していく。
「佐山さん出られる?」
「はい」
ここでもまた、山岸さんの運転で移動する。
社長である山岸さんも、こうして自ら取引先に出向くことが多い。
片山さんが休んでいるため、こうして私の同行が増えて、だんだん手一杯になってきた。
「佐山さん。片山さんの分まで悪いね。片山さんだけど、長く休むことになりそうなんだ。さすがにこのままだと、佐山さんの負担が大きくなりすぎるから、晴土とも相談して、派遣で一人雇おうと思ってるから」
「わかりました」
「それまでもうしばらく、この状態で申し訳ない」
「いえ。他の方にも助けてもらってるので」
社内に声をかけると、「おかえり」「お疲れさま」と、方々から返事が聞こえてきた。
私はそのまま社長室に向かい、山岸さんにプラスoneの報告をした。
「ご苦労様。昼食はすんでる?」
「買ってきたので、すぐにすみます」
「そうか。じゃあ、20分後でも出られる?用意しておいて」
「わかりました」
簡単なランチをすませ、申し訳程度に化粧直しをして、次に行く先で必要な資料を再確認していく。
「佐山さん出られる?」
「はい」
ここでもまた、山岸さんの運転で移動する。
社長である山岸さんも、こうして自ら取引先に出向くことが多い。
片山さんが休んでいるため、こうして私の同行が増えて、だんだん手一杯になってきた。
「佐山さん。片山さんの分まで悪いね。片山さんだけど、長く休むことになりそうなんだ。さすがにこのままだと、佐山さんの負担が大きくなりすぎるから、晴土とも相談して、派遣で一人雇おうと思ってるから」
「わかりました」
「それまでもうしばらく、この状態で申し訳ない」
「いえ。他の方にも助けてもらってるので」