副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
社長と副社長が同級生という親しい間柄なのもあって、この会社はとてもアットホームな雰囲気だ。
口数の少ない社長だけど、それ故なのか持ち合わせたカリスマ性で、社員をまとめ上げている。
おまけに、自身も第一線で働き続けているから、社員からの信頼はますます大きい。
それに加えて、篠原さん曰く、家に帰れば超のつくぐらいな愛妻家らしい。
逆に、どこか軽く人たらしな篠原さんは……独身を謳歌しているようだ。
ただ、社内はトラブルのもとだとわきまえて、あくまで社外でとのこと。
そう言うといい加減そうに聞こえるけれど、篠原さんもまた自ら営業活動をするし、社長同様に、第一線で働いている、尊敬すべき上司だ。
「美鈴ちゃん、土曜のパーティーは18時からだから。美容院は後で時間と場所をメールしておくよ。それが終わる頃に、店まで迎え行くから待たせてもらって」
「わかりました。よろしくお願いします」
気が重いけど仕方がない。
これも仕事だ。
口数の少ない社長だけど、それ故なのか持ち合わせたカリスマ性で、社員をまとめ上げている。
おまけに、自身も第一線で働き続けているから、社員からの信頼はますます大きい。
それに加えて、篠原さん曰く、家に帰れば超のつくぐらいな愛妻家らしい。
逆に、どこか軽く人たらしな篠原さんは……独身を謳歌しているようだ。
ただ、社内はトラブルのもとだとわきまえて、あくまで社外でとのこと。
そう言うといい加減そうに聞こえるけれど、篠原さんもまた自ら営業活動をするし、社長同様に、第一線で働いている、尊敬すべき上司だ。
「美鈴ちゃん、土曜のパーティーは18時からだから。美容院は後で時間と場所をメールしておくよ。それが終わる頃に、店まで迎え行くから待たせてもらって」
「わかりました。よろしくお願いします」
気が重いけど仕方がない。
これも仕事だ。