龍神様物語
そういわれ案内されたのはきれいな日本庭園のある庭だった。
奧には枯山水|《かれさんすい》がありそれをまたぐように真紅の橋がかけられていた。
「こちらに座って。」
縁側に案内されそこに座るとあんなの人が
「飲み物を持ってくるからここで待っていて。」
そう笑顔で言いどこかへ消えていった。
風と木々が揺れる音が耳に入って風で転がる緑色の葉っぱはまるで舞を舞っているかのようだった。
「ずっとここに居たい。」
思わず口に出してしまった言葉にどこからともなく
「だめだ。」
低い男性の声が私の言葉を否定した。
その方向へ振り替えるとそのには神主様のような服に身をまとった背の高い男性だった。
神社の神主だろうか。
その男性は腕を組んで仁王立ちでそこに立っていた。