白い便箋を太陽に翳してみれば・・
なんだか最近、流星・・変だな。
でも、そう思ったのは今日だけじゃなかった。
それからも流星は、あたしを避けるかのようにバイトが忙しいと言って、あたしの誘いを断った。

もしかしたら、本当にバイトが忙しいのかもしれない。
だけど、いつも考えてしまうのはよくないことばかり・・。

あたしがまだ中学生の頃・・。
あの日見た光景が嫌でも浮かぶ。
だけど・・今は違うんだ。
流星は決してあたしを裏切ったりなんかしない。

流星を信じなきゃ・・。

あたしは、毎日自分に言い聞かせた。
ほんとはすごく不安なのに、あたしは学校でも家でも皆に悟られないように笑って誤魔化した。
でも、そんなのも早くに限界がきて、あたしは美香に相談した。
あれからもう2週間が過ぎた。
毎日のように流星から断れて、あたしは日に日に不安が募りやつれてきてしまっていた。
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