白い便箋を太陽に翳してみれば・・
「もしもし。流星・・?」
「花恵、今まで会えなくてごめんな・・?」
その声は、いつもの流星とは全然違くて、どこかか細い声をしていた。
なんだか、疲れているような感じがした。

「ううん。気にしないで。バイトが大変なのにあたしの方こそごめんね」
「花恵はなんも悪くねーよ。だから何も気にすんな」
「うん」
「ってか花恵、明日さ久しぶりにデートしねーか?」
「うん!したい!」
「よっしゃ。じゃー決まりだな。明日の午後1時でいいか?」
「大丈夫だよ!」
「了解。花恵ん家のところで待ってるから」
「分かった!」
「おう。じゃあな!」

やっと流星に会える。

会いたくて・・。

会いたくて仕方がなかった。
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