白い便箋を太陽に翳してみれば・・
その言葉には、どんな想いが込められていたのか・・。
あたしは聞けなかった。

「なぁ・・花恵」
そう言いながら立ち上がった流星。
「うん?」
「波打ち際まで行かね?」
「いいよ!」
あたし達は、そのまま走り出した。

何回も何回も押しては返す波を見ていたら、

バシャッッ・・!!

流星に水をかけられた。
「あぁー!やったなー!」
「よそ見してるほーがわりーんだよ!」
そう言った流星は、満面の笑みで笑っている。
あたしは負けじと水を飛ばす。
「冷めてーー」
「やったー!流星に当たった!」
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