白い便箋を太陽に翳してみれば・・
「アイツ母親に会ったんすか?引っ越し先とか聞いてないっすか?!」
「会ってはないと思うんだけど・・。ん~そこまでは聞いてないね~。私も聞こうと思ったんだけど、そんな雰囲気じゃなかったし・・」
「そうっすか・・。ありがとうございました・・」

大家さんが行った後、カズキも同じようにその場に崩れ落ちた。
流星・・?
あなたは今どこにいるの?
流星に会いたいのに、これじゃ会えないじゃん・・。

あなたの間で何があったの?
流星は、あたしを捨てたのかな?

ふいに、中学の出来事が蘇ってきた。

ほら・・結局あたし、こうなるんだ・・。

なんで・・?

どうして・・?

あたしの頬に一粒の涙が伝った・・。
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