白い便箋を太陽に翳してみれば・・
それからあたしは、カズキと一緒に近くの川原に来ていた。
あたしは、あの時カズキが大家さんと話していた話を思い出した。
カズキは、流星の家のことで何か知っているみたいだった・・。
それは、流星のお母さんのこと・・。
あたしは、流星の家族のことを知らない。
いつか流星に聞こうと思っていたけど、中々言えなくて話せずにいたから・・。
「ねぇカズキ・・。流星のお母さん・・家族のこと・・教えて・・」
カズキは一瞬、驚いた表情を見せたけど、
「・・わかった」
そう一言だけ言った。
「やっぱりアイツ、花恵になんも話してなかったんだな・・」
「うん」
「話長くなるけどいいか?」
あたしは、ゆっくり頷いた。
そして、カズキは話し出した。