白い便箋を太陽に翳してみれば・・
背が高くて、サラサラの茶髪の髪。
吸い込まれそうな綺麗な二重の目。

流星・・なの・・?

でも、あたしが見間違えるはずがないんだ。
ずっと探していた人。
会いたくて仕方がなかった人。

あの頃より、少し痩せた・・?
そして、髪の毛もちょっとだけ伸びた気がする。

ドクン・・ドクン・・ドクン・・

一気に加速し始める鼓動。

どうして・・あなたがここにいるの・・?

それと同時に信号が青へと変わる。
あたしは、その場を動けずにいた。

流星は、あたしに気付いていなくて、そのままあたしの方に向かって来る。
近づいてくるたびに、やっぱり流星なんだと確信する。
流星が交差点の真ん中を少し過ぎた辺りで、流星が足を止めた。

そして、流星と目が合った。
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