白い便箋を太陽に翳してみれば・・

「花恵ーー！久しぶりだな！」
「久しぶり！」
あたしは、カズキと一緒に近くのファミレスに来ていた。

「ってか急にどうしたの？カズキが東京にいるなんてびっくりだよ」
「まぁ一人旅ってやつだよ」
「遊んでいて大丈夫なのー？モモカちゃんの体調はどう？」
「まぁモモカには許しもらってるしな！元気だよ。今年の７月に生まれる予定」
「後１か月じゃん！」
「今日の午後２時の新幹線で帰るよ」
「相変わらずラブラブで何よりだよ」
「まぁな！」

本当にカズキとモモカちゃんは、誰から見ても憧れのカップルだと思う。
あ・・。
そういえば、あたしカズキに言わなくちゃ・・。
カズキは、なんて言うかな・・。
「あのね、カズキ・・」
「うん？」
「あたしこの前、交差点で流星に会ったの・・」
「・・・」

しばらくの間、カズキは何も言わなかった。
そして、ほんの一瞬だけ顔を歪ませた。