白い便箋を太陽に翳してみれば・・
9 向き合う強さ
side カズキ
流星がいなくなって・・あれから随分時間が経った。
今でもアイツの居場所は分からない。
俺にまで黙って姿消しやがって・・。
いつか会ったら一発入れねーと気が済まねぇ。
だけど、アイツもアイツなりに考えて取った行動は、きっと何か訳がある。
きっと苦しかったはずだ。
小さい頃から、色んなものを背負ってきた流星をずっと側で見てきた俺だからこそ、少しはアイツの気持ちも考えてあげねーとな。
アイツだってきっと、黙って行くなんてことはしたくなかったはずだ。
俺は、流星の異変に気付いてあげられなかった。
それが、今も俺の中にある後悔・・。
どこにいんだよ・・。
流星・・。