白い便箋を太陽に翳してみれば・・
「花恵に会ったのか?」
「昨日見かけたんだ・・。だけど俺・・アイツの声を聞いてあげられなかった・・。置き去りにしたんだ・・」

電話の向こうで、流星が泣いているのが分かった。
「どうしてそんなことしたんだよ」
「もう俺は、アイツの隣にいる資格なんてねぇーから・・」
「なんでだよ・・?花恵ずっとお前のこと探してたんだぞ?それなのに隣にいる資格ねぇって、いったい何があったんだよ」
「俺・・もうお前に心配かけたくねぇーんだよ・・」
「ふざけんなよ!俺達ずっと親友じゃなかったのかよ!沢山心配かけたって迷惑なんかじゃねぇーよ!もっと頼れよ・・。それが友達だろ?」

俺は、必死の想いで流星に伝えた。
ずっと小さい時から一緒だったから、流星が俺を頼ってくれなかったことが悔しかった。
「ありがとな・・カズキ」
「俺さ、明日仕事休みなんだよ。よしっ!決めたわ。明日東京行くから」
「は?マジで言ってんのか?」
「マジで言ってる。だから東京案内しろよ。って言っても次の日には帰られねぇーとだけど。それと金もかかるから夜はお前ん家に泊めさせてもらうから!」
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