白い便箋を太陽に翳してみれば・・
「おい、なんで勝手に話が進んでんだよ。俺仕事は夜からだからいいけど、カズキはマジで大丈夫なのか?」
「おう!余裕!あ、そういえば俺さ、もうすぐで父親になるんだ。モモカのお腹の中に赤ちゃんがいんだ」
「そうか。すげぇーな。お前ならいいお父さんになりそうだな」
「やっぱお前もそう思うか?」

それから、しばらく他愛もない話を流星とした。
「じゃーまた明日な流星!」
「おう」

3年ぶりに流星と話したけど、あの頃と変わっていない流星にホッとした。
開いていた時間が、まるで嘘のように俺達は沢山話した。

それよりも明日、流星に会ってちゃんと話さねぇーとな・・。
アイツがいなくなって、そして・・いなくなるまでの間にアイツの身に一体何があったのか。
どうして花恵まで一人にさせたのか・・。
俺がちゃんと聞いてあげねぇーと。


そして、今日がやって来た。
新幹線に乗る前に、いったんモモカのところに行った。
モモカに事情を話して1日東京に行きたいって言ったら、ちゃんと許してくれた。
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