白い便箋を太陽に翳してみれば・・
看護師さんも、ここんとこはモモカの体調もいいと言って、1日くらいなら大丈夫だと言ってもらえた。

そして俺は、そのまま駅に向かい新幹線に乗り込んだ。
新幹線って初めて乗ったけど、案外中は静かなんだな・・。
しばらく俺は、外の景色に見入った。
2時間くらい新幹線に乗っていたと思う。
それから東京に着いた。

人でごった返していて、地元とは大違いだ・・。
「カズキ!!」
すると、流星が駅で待っていてくれていた。
「よっ!久しぶり!」

久しぶりに見た流星は、あの頃よりも少し痩せた気がした。
髪も前より伸びていた。

「カズキ・・。ほんとに今までごめんな・・」
申し訳なさそうにして謝る流星。
「もういいからさ!とりあえず東京案内しろよ!」
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