白い便箋を太陽に翳してみれば・・
流星に会う時、一発殴ろうって思ったけど、やっぱりやーめた。
ぶっちゃけ、アイツにも色々あるんだろうし俺の勢いのまま殴ったところで意味なんかねぇーって思ったから。

それから俺は、流星に色んなところを案内してもらった。
とりあえず飯食って、スカイツリー行って・・。
なんかカップルみてーだな。

今度モモカと生まれた子供3人で行きてーなって思った。
そして、俺は流星の住んでいるアパートに向かった。

「やっぱお前って必要最低限の物しか置かねーんだな」
「まぁな・・。ぶっちゃけ俺、一人だから物いっぱいあったって邪魔なだけだろ・・」
「それもそうか。そういえば流星、昨日の話の続き・・。今まで何があったんだよ。俺が東京に来たのだって、この話のためだって分かってんだろ?」
「・・・」
「俺さ、流星がいなくなった時、花恵から電話があったんだよ。お前がいなくなったって。慌ててアパートに行ったら部屋ん中空っぽでさ・・。たまたま通りかかった大家のおばさんが昨日夜遅くにお前が出てったって言って・・。母親がどうのこうのって・・。なぁ流星、母親に会ったのか・・?」
「・・会ってはいない・・会えなかった・・」
「は?どういうことだよ・・」
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