白い便箋を太陽に翳してみれば・・
「お前と同じでアイツにも迷惑かけたくなかった。ぶっちゃけ俺の全て話した後で、花恵がどう思うか怖かった。また昔の母さんみたいに俺を捨てるんじゃねぇーかって。誰だって嫌だろ・・彼氏の親が、父親は会社が倒産して自殺して死んで、母親は自分の子供置いて出て行って、あげくにストレスで病気になって死んで・・。残ったものは借金。たとえ花恵が傍にいてくれたとしても、借金取りに追われるなんて何があるか分からねぇー。花恵には、そんな危険な目に遭ってほしくなかった。だから俺は、離れようって思ったんだ。そして学校を辞めて東京に来たんだ」
流星に、こんなことがあったなんて想像もしてなかった。
嘘だろ・・?
今でもまだ信じられねぇーよ・・。
「借金はもう返済し終わったのか?」
「あぁ。今は工事現場で働いてる」
「一人でずっと頑張ってきたんだな・・」
「でも・・父さんもそうだけど、母さんにも恨みなんかねぇーよ?あの二人がいたから俺が生まれてきたわけだし、親は俺の隣にはいなかったけど、最高の友達に出逢えたし、最高の彼女だって出来た。それなりに満足してんだぜ?ただ、他の家族よりも俺の家族の方が、親と離れる時間が早かっただけの話・・」
そう言って、流星はどことなく寂しそうに笑った。
そんな流星を見て、俺は胸が苦しくなった。
流星に、こんなことがあったなんて想像もしてなかった。
嘘だろ・・?
今でもまだ信じられねぇーよ・・。
「借金はもう返済し終わったのか?」
「あぁ。今は工事現場で働いてる」
「一人でずっと頑張ってきたんだな・・」
「でも・・父さんもそうだけど、母さんにも恨みなんかねぇーよ?あの二人がいたから俺が生まれてきたわけだし、親は俺の隣にはいなかったけど、最高の友達に出逢えたし、最高の彼女だって出来た。それなりに満足してんだぜ?ただ、他の家族よりも俺の家族の方が、親と離れる時間が早かっただけの話・・」
そう言って、流星はどことなく寂しそうに笑った。
そんな流星を見て、俺は胸が苦しくなった。