白い便箋を太陽に翳してみれば・・
ぶっちゃけ、こーゆーの・・へたくそっつーか・・。
まぁ・・いいや。
俺なりのやり方でいくしかねー。

「あーいや、別に・・。ってか花恵さ、ファミレスの近くに夜イルミネーションやってるとこあんじゃん?」
「うん」
俺は、話の限界を感じて咄嗟に話を変えた。
「行ったことある?」
「ないよ」

よっしゃ。
昨日、内緒で流星の働いている工事現場に行った時に、近くでイルミネーションがやっていた。
俺はふいに、あそこしかないと思った。

「あそこさ、昨日初めて行ってみたんだよ。めっちゃ綺麗でさー。花恵さ、時間ある時でいいから行ってみ?マジでやべーから」

ちょっと話、急ぎすぎたか・・?
「・・わかった。時間のある時に行ってみるけど・・」
「よろしく!」

案の定、花恵は不思議そうな顔をしている。
やっぱ不自然だったよな・・。
やべーー。
でももう、後戻りなんかできねぇ・・。
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