白い便箋を太陽に翳してみれば・・

side 花恵

カズキに言われて、あたしはイルミネーションに来たら、近くの工事現場で流星を見つけた。

どうして・・あなたがここにいるの?

もしかしてカズキは、ここに流星がいることを知っていて、あたしにここに行くように言ったことだったの?
頭の中は?マークでいっぱいだった。

あたしは、その場を動けずにいた。
そして、そんなたしに流星は気づいていないみたいだった。
だけど、流星はあの日交差点で会った時みたいに、すぐに目を逸らそうとはしなかった。

流星は、今にも泣き出しそうな顔をしていて・・。
あれから流星は、さっきの体格のいいおじさんに頭を下げた後、あたしのところにやって来た。

久しぶりに近くで流星を見た。
そのことが、たまらずに嬉しかった。
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