白い便箋を太陽に翳してみれば・・

あたし達の距離は、ごくわずかで・・。
だけど、お互い何も喋ろうとはしなくて・・。

流星も、ただ下を向いているだけだった。
だからあたしは言ったんだ。

「流星久しぶりだね!」って・・。

メイクも涙で落ちて、きっと今おばけみたいになってるかもしれないけど、あたしは流星に精一杯の笑顔を向けて。

きっとあたしが暗いままじゃ、流星話づらくなっちゃうでしょ?

少しの沈黙の間、流星が顔をあげた。
そして、

「今までごめん・・」

そう言ったんだ。
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