白い便箋を太陽に翳してみれば・・
いつ振りだろうか・・。
流星の声を聞いたのは・・。

会いたかったよ・・流星・・。

「ううん、謝らないで。流星が元気そうで安心した」
そして、またあたしの目からは、とめどなく涙が溢れてくる。
バカ・・あたし。
ここでまたあたしが泣いたら流星を困らせてしまうだけなのに・・。

「ちょっと向こうで話さないか?」
「うん」

ここであたしは見たんだ・・。
あなたの右手の薬指に光る物を・・。

流星・・どうして・・。
すぐに泣きそうになる涙をぎゅっとこらえて、あたし達は近くのベンチに座った。

「元気だったか?」
「うん。元気だったよ」
「そっか・・」
「・・・」

久しぶりすぎて、思うように会話が続かない。
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