白い便箋を太陽に翳してみれば・・
「モモカちゃん体調は大丈夫?もうすっかりお母さんって感じだね!」
「だいぶよくなりましたよ!ほんとですか?でも、まだまだですよ。あ、はるき見ます?今ちょうど寝ちゃってるんですけど・・」

そう言ってベッドで寝ている、はるき君を見てみる。
「うわ~。かーわいー!」
スヤスヤ気持ちよさそうに寝ているはるき君。

「目元とかカズキにそっくりだな」
「マジ?!ちょー嬉しいんだけどー!!」
そして、嬉しそうにはしゃぎだすカズキ。

「ちょっとバカ!はるきが起きちゃうじゃん!」
すかさずモモカちゃんがカズキに怒る。
「あ、わり・・」
「ほんと、お父さんなんだからしっかりしてよね」

そんな小さなやり取りでも、あたし達から見ると良い家族だなって思う。
相変わらず仲いいんだよね・・この二人。
見ていて飽きない。

「カズキが一番子供みてぇーだな」
「おい!そこは、いいお父さんだな!って言うとこだろ?!」
カズキが必死になって流星に訴えている。

「ウエーンウエーン」
< 212 / 350 >

この作品をシェア

pagetop