白い便箋を太陽に翳してみれば・・
「流星・・。ずっと傍にいるって言ってくれたじゃん・・。目開けてよ・・お願いだから・・」

こんなに近くにいるのに、話すことが出来ないなんて・・。
苦しくて苦しくて・・。

ピ――ピ――・・

その時、嫌な音が部屋中に響き渡った。

「やだ・・やだよ流星!」

あたしは、急いでナースコールを押した。
そして、すぐに先生が来て心臓マッサージが始まった。

流星の仕事仲間の人達も慌てて病室に入ってくる。

「危ないので離れていてください!」
看護師さんが、あたし達を流星から遠ざける。
「いやだ!流星いかないで・・!」

先生は、必死で心臓マッサージをする中、

「早く!流星くんの手を握ってあげてください!」

先生が、あたしにそう訴えた。
< 222 / 350 >

この作品をシェア

pagetop