白い便箋を太陽に翳してみれば・・
花恵と流星くんは、今まで色んなことがあった。
だけど、それを乗り越えてきたからこそ、二人はまたもう一度出逢って付き合うことが出来たのに、運命というものはすごく残酷なもので。

花恵だって散々苦しんだはずなのに・・。
どうしてそれ以上に花恵は苦しまなきゃいけないの・・？

そしてあたしは、今日も学校帰りに花恵の家に向かう。

「あ、美香だ。いつも来てくれてありがとう。美香も学校とか大変なんだから無理しないで？」
優しい笑みを浮かべる花恵は、見ていて切なくなる。

「あたしのことは気にしないで大丈夫だから！さっきコンビニでシュークリーム買ってきたんだ！食べる？」
「やった。食べたい」

そう言って花恵は、シュークリームを一口かじった。
「すっごく美味しい」
「ほんと？よかった！」

あたしは、ただ花恵の側にいることしか出来なくて・・。
少しでも花恵の気持ちが楽になってくれたいい・・あたしはそう思うばかりだった・・。
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