白い便箋を太陽に翳してみれば・・

突然倒れたあたしに、美香が駆け寄って来る。

そしてあたしは、そのまま意識をなくしたーー。


「・・恵。・・花恵！」
美香の声にあたしは目を開けると、真っ白い天井。
「病院・・？」
「そうだよ・・。花恵、家で急に倒れて意識なくしたんだよ。それから救急車で運ばれたの」

あたしが倒れて美香に支えられたところまでは覚えているけど・・。
あたし・・意識なくしたんだ・・。

「よかった、無事で・・。今先生呼ぶね」
そう言って美香が、ナースコールを押した。
そして１分もしないうちに女の先生が来た。

「冴島さん、体調はどうですか？」
「あ・・特には大丈夫です・・。あの、あたしってどこか悪いんですか・・？」
これは、あたしがずっと不安に思っていたこと・・。
今まで突然倒れるようなことはなかったし、今回が初めてだった。