白い便箋を太陽に翳してみれば・・
それからあたしは、1日病院で泊まることになった。
時刻は夜の8時ってところかな・・。
美香が帰った後、あたしはお母さんに電話をかけた。

「もしもし花恵?」
「お母さん?」
「こんな時間にどうしたの?」
「・・うん。あのね・・」

あたしの心臓の鼓動は、早くなっていて。
ちゃんと受け入れてもらえるかな・・。

「・・あたしね・・赤ちゃんができたの・・」

そして、しばらく沈黙が空いた。
やっぱりそう簡単には受け入れてもらえないよね・・。

「・・流星くんとの子なの・・?」
「うん」
「・・そう」

お母さんは静かにそう呟いた。
そして、しばらくした後だった。
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