白い便箋を太陽に翳してみれば・・
ふいに、自分のお腹に手を当ててみる。
このお腹の中に一つの小さな命が宿ったんだ。

流星・・?
今、見ていてくれているのかな?
あたしと流星の間に赤ちゃんが出来たんだよ。
あたし今、すっごく幸せだよ。

あたし頑張るからね。

この子をちゃんと産んでみせるから・・。

ふいに、睡魔に襲われた。
気がついたら、あたしは自分のお腹に手を当てたまま眠りについた。



「ん~・・」
重たい瞼をこすりながら、ゆっくりベッドから起き上がる。
病院の朝ご飯は、どれも味が薄くて慣れなかったけど、食べられる範囲でご飯を済ませた。
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