白い便箋を太陽に翳してみれば・・
あぁ・・。あたしはなんてバカなんだろう・・。
こんなたしのことを想ってくれる友達がいたのに、あたしはなんの相談もせずに、ただ一人で苦しんでいた。

美香ごめんね・・。
美香に悲しい思いをさせてしまって・・。
そしてあたし達は、二人で泣いた。

あたしと美香がようやく落ち着いた時・・。
「花恵・・辛かったね。一人でよく頑張ったよ。でもね、これだけは忘れないで?花恵は一人じゃないんだよ。あたしがいるじゃん。今は辛いかもしれないけど、二人で頑張ろう?前に進もう。あたしも一緒に手伝うから。無理に忘れようとしなくたっていいんだから。花恵は花恵のペースでいいんだよ」

美香は、あたしにそう言ってくれたんだ。
「うん。美香ありがとう。あたし頑張るよ」
美香はニコッと笑ってくれた。
美香、本当にありがとう。

いつも傍で、こんなあたしのことを見ていてくれて。
そして美香は言った。
「今度から図書館は、あたし達二人の想い出をいっぱい作ろうよ。花恵の一番大好きな場所だから図書館嫌いになってほしくないんだ!だから、あたしでよければ二人で楽しい想い出作ろうよ!」

思ってもいない美香の言葉にびっくりしたけど、あたしは笑顔で頷いたんだ。
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