白い便箋を太陽に翳してみれば・・
これからもっと大きくなったら、流星みたいにかっこよくなるんだろうな・・。
そして、優しくて笑うと子供みたいに無邪気に笑うんだ。
そんな姿を、あたしは早く見てみたいです。

あたしにはね。
楽しみがいっぱいあるんだよ。
あたし、これからもっともっと強くなるからね。
だって、もうお母さんだから。
母親だから。

弱虫なお母さんだったら、光優が不安になっちゃうでしょ?

一粒の涙が、あたしの頬を伝った。

その時だった。

サラサラサラ・・

閉めていたはずの窓が開いて、カーテンが風で揺れていた。
あたしは、すぐにカーテンを閉めようとした時、白い便箋があたしの足の下に落ちた。
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