白い便箋を太陽に翳してみれば・・
15 白い便箋を太陽に翳してみれば・・

あれから6年という月日が経った。
今でもあの日、流星からもらった白い便箋がが飾ってある。
そして、あたしの薬指に光る指輪。

「光優ー!学校行く準備出来たー?」
「出来たよママ!」

光優は、小学校1年生になった。

ピンポーン♪

「あ!もうこんな時間!光優、はるき君来たよ!」

玄関には、モモカちゃんとはるき君が来ていた。
はるき君は、光優の1コ上で小学校2年生。
いつもこうやって二人で学校に行っている。

「ママ、おじいちゃん、おばあちゃん!行ってきまーす!」
「「「行ってらっしゃい」」」

あたしの親であるお父さんとお母さんにも手を振りながら、光優は、はるき君と一緒に歩いて行く。
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