白い便箋を太陽に翳してみれば・・
「そっかぁ~!僕もママとパパ大好きだよ!」

さっきまで座っていた光優は、立ち上がってあたしを強く抱きしめた。

だけど、それからすぐに、

「あっ!」と、光優はそう言って白い便箋が飾ってあるところに行き、それを持ったまま、またあたしの所まで走って戻ってきた。

そして光優は、何も言わずその白い便箋を一緒に持ったまま、もう一度あたしを抱きしめた。

ふいに、あたしの目から一滴の雫が零れ落ちた。

「ママ泣いてるの?」

そう言って光優は、自分の手であたしの涙を払ってくれた。

「僕がね、パパみたいにママを守ってあげる!」

あたしは、光優に満面の笑みを浮かべた。
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