白い便箋を太陽に翳してみれば・・
1 真っ暗な未来
冬の季節がもうそこまで来ている手前。
少し肌寒い季節・・秋。

時刻は夜の10時ってところかな。
高校一年生のあたしは、他校の友達と駅で遊んでいる。

家に帰らなくていいの?
親は心配しないの・・?

今日は親が両方とも会社でいないからいいの。
未成年のくせに、お酒とタバコにまで手を出しているあたし。
学校は遅れて行くし、髪の毛だって染めちゃいけないのに明るい栗色に染めている。

しかも最近ちゃんと学校に行っている覚えがない。
おまけに女子校だし、つまんないんだよね・・。

他校の友達とは毎日、朝と夕方に駅で集まって遊んでいる。
いつからだろ?
これがあたしの日常になってしまったのは・・。

あたし、冴島 花恵(さえじま はなえ)

毎日をこんなだらしない生活を送っているダメな高校生。
あれからお酒を一本空けて、タバコを四本も吸った。

「あーーマジ今日学校めんどかったーー」と、
タバコを吹かしながら言う女の子、有理(ゆうり)

有理とは中学からの知り合いで、タバコを吸う仲間でもある。
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