白い便箋を太陽に翳してみれば・・
その中で、だらしなく歩いて来る人・・。
有理だ・・。
今日はいつもより化粧が濃く、足には寒いのかひざ掛けを巻いている。

そんなあたしに気付いた有理は、笑顔で駆け寄って来る。
「おっす花恵!今日いつもより早いじゃん!」
「今日も抜け出してきたーー」
「そっかそっか。あ、ところで花恵。今日カズキの仲いい先輩が来るんだって。確かうちらより1コ上らしいよ」
「へぇー、そうなんだ。名前はなんて言うの?」
「んーと・・なんだっけ?・・あっ思い出した!流星先輩!」

・・流星?
初めて聞く名前。
どんな人なんだろう・・。
ふと、その人のことが気になった。


ねぇ・・流星?
あたし達が出逢ったのは運命かな?
それとも偶然?必然?

あたしは運命だって思ってる。
< 31 / 350 >

この作品をシェア

pagetop