白い便箋を太陽に翳してみれば・・

他にもストレスを解消できる方法は沢山あるんだろうけど、今のあたしにはその二つしか手段が見つからなかった。

将来を夢見た中学校の頃とは打って変わって、今では将来を・・夢を諦めている。
そんな自分が、あたしは大嫌い。
色んなことを考えながら歩いていたら、あっという間に図書館に着いた。
今の時間は、午後の１２時５５分。

ちょうどいい時間帯。
よかった・・早めに家出てきて・・。
そんな時だった。

「花恵ーー！！」

あたしを呼ぶ懐かしい声が聞こえてきた。
美香だ。
そんな美香は、あたしに駆け寄って来る。

「美香、久しぶり」
「ほんとだね！全然会えてなかったもんね。ってか花恵、前より大人っぽくなった？・・あ！髪の毛染めたからかなぁ？」
あたしが髪の毛を染めたのは美香は知らなかったから、最初あたしに会った時、美香はとても驚いていた。