白い便箋を太陽に翳してみれば・・
そう思っていたら、あっという間に駅に着いた。
そこにはもう皆集まっていた。
有理はもちろん、カズキ達もいた。

そんなあたしに気付いた有理は、
「花恵!」
笑顔であたしに手を振ってくる。
「今日真面目に学校行って来たの」
「え、それマジ?!珍しいじゃん」

思ってもいない言葉に、有理は驚いている様子。
そんなにびっくりかな?
まぁ最近、ちゃんと学校行ってなかったし驚くのも無理はないか・・。
なんだか笑えてくる。

「自分が一番驚いてるよ」
「あはは。それね!まっ!今日も遊ぼう!」
「だね!あ、だけど今日19時前には帰るね」
今日は、流星と会う約束をしてるから・・。

「そーなのー?わかった!」
「ごめんね。ありがと!」
「いいよいいよ!」
それからあたしは、有理達としばらく駅に溜まっていた。
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