白い便箋を太陽に翳してみれば・・
でも、やっぱり手を出してしまうもの。
タバコ・・。
自分で分かっていても、止めることができなかった。
そんな自分に呆れた。

気づけばもう夕方の18時30分。
そろそろ帰ろっかな・・。

「有理、もう帰るね!」
「もうそんな時間かー。あたし家まで送ってあげるよ!」
「え、ほんと?でも、悪いからいいよ?」
「いいのいいの!ささ、乗って乗って!」

すでに有理は、運転の準備を始めていてヘルメットを装着中。

ここは、お言葉に甘えちゃおうかな・・?

「ありがと有理!って言っても、いつも乗せてもらっちゃってるんだけどね」
「ほんとだよ~。まぁいいってことよ!花恵、準備できたー?」
「おっけー!」

あたしはヘルメットをかぶって有理の後ろにまたがった。
< 49 / 350 >

この作品をシェア

pagetop