白い便箋を太陽に翳してみれば・・

時刻は夕方の18時45分。
まだちょっと時間あるな。
家の外で待ってようかな・・。

あたしは玄関のところに座った。
5分くらい経った時、制服を着崩した背の高い男の人が歩いてきた。
その人は携帯をいじっているから、顔がよく分からない。
だけどその人は、あたしの家の方に向かって歩いてくる。

もしかして流星・・?
ふいに、その人が頭を上げた。
流星だ・・!!
あたしに気付いた流星は、手を振って走ってきた。

「よっ!花恵。久しぶり」
笑顔で微笑む流星は、あたしの頭をくしゃっと撫でた。
その行動に自然とドキッとしてしまった。

「久しぶり!」
流星とは、ずっとメールをしていたけど、実際に会うのは駅で初めて送ってもらった時以来。
だから、楽しみでもあったし少し緊張もしていた。
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