白い便箋を太陽に翳してみれば・・
自分でも知らないうちに流星に惹かれていたんだ。
どうしようもないくらい流星が好き。

その気持ちに気付いてしまった今、上手に流星と顔を見て話せない。
なんだか変に緊張してしまう。

「だんだん寒くなってきたなー。公園に来ちゃったけど花恵大丈夫だった?」
そんな些細な気遣いでさえも、今ではすごく嬉しく感じてしまう。
「ううん。全然大丈夫!」
「そっか、よかった。・・花恵さ・・」

急に真剣な表情になった流星。

「うん?」
「・・前から気になってたんだけど、花恵なんか一人で溜め込んでたりしない?初めて会った時にそう見えたからさ。いつも花恵辛い顔してる・・」

それは、思ってもいなかった流星からの言葉だった・・。
まさかそんなことを言われるなんて・・。
想像もしてなかった。
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